こんにちは! ショウシ(@shouhi_zaiteku)です。
資産運用ブロガーとして、資産運用やお得情報をわかりやすく解説しています。
今回はイデコの元本保証型商品と投資信託を徹底比較します。
私もイデコに毎月5,000円程度積み立てして、老後にコツコツ備えています。
税制優遇がお得で節税にもなりますので、定年までじっくり運用していく予定です。
▼イデコの運用状況
イデコの元本保証型商品は、実は元本が保証されていません。
手数料がかかるイデコでは、投資信託でガンガンリターンを狙わないと手数料負けします。
しかし元本保証型は使い方によって利益確定ができるので、上手く付き合っていく方法を学んでください。
調子がいい時こそ、元本保証型で利益確定してくださいね。
これからイデコ口座を開設する人は 、 マネックス証券 iDeCo でイデコ口座を開設してみてください。
先におすすめの資産運用について知りたい人は、「おすすめの資産運用」から読んでみてください。
本記事の内容
- 元本保証型商品を選ぶと、手数料負けする
- 調子がいい時に元本保証型に鞍替えすることで、利益確定に使う
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iDeCo(イデコ)で元本保証型ってどうなの?投資信託を選んだ場合と比較
元本保証型商品 | 投資信託 | |
投資先 | 定期預金 | 債券・株式・REITなど |
手数料 | なし | 信託報酬 |
満期時 | 満期時に元本と利息を受け取る | 解約するまで積み立て |
利回り | 0.01%(大手銀行の例) | 3〜6%程度 |
元本保証型の商品は主に定期預金で、例えばマネックス証券で扱う元本保証型商品は「みずほDC定期預金」です。
比較では「みずほDC定期預金」を例に解説します。
元本保証型商品の特徴としては、満期に元本と利息を受取るような形で毎年更新されていきます。
しかしイデコでは最低でも毎月171円の手数料がかかりますので、毎月の手数料分は一部解約で出金されていきます。
イデコの元本保証型では満期時の元本は保証されますが、毎月手数料が差し引かれますので、最終的には元本が戻ってこないということになります。
これでは元本保証の意味がありませんね。
ココがポイント
- 元本保証型商品は、最終的にマイナスになる可能性が高い
- 海外資産へ投資している投資信託の方が、プラスになる可能性が高い
定期預金の金利・利回りは大手銀行でも0.01%程度
引用元:みずほ銀行
2020年現在の、大手銀行で0.01%程度です。
具体的な金額で言うと、100万円を1年間定期預金に預けると100円の利息が貰えることになります。
今後定期預金の金利が大幅に増えることは考えにくく、定期預金よりも投資信託の方が圧倒的に利回りわけですね。
定期預金の金利では、イデコの手数料は賄えません、むしろマイナスになっていきます。
定期預金ではほとんど元本は増えず、長期的に積み立てしてもほとんど変わらない金額を受け取るだけです。
イデコでは毎月イデコの元締めである国民年金連合基金へ、毎月運用手数料を払う必要があるので、元本保証型には向いてないんですね。
必然的にイデコでは、手数料以上を上回るパフォーマンスを出し続けなければ、マイナスになっていきます。
イデコ運用でもある程度のリスクはとって、高いリターンを狙っていくべきです。
ココがポイント
- 定期預金の金利は、ATM手数料の元も取れない
- 勇気を出して投資信託に投資すべき
iDeCo(イデコ)元本保証型商品のデメリットは?利益が出ないとマイナスになります
▼元本保証を選んだ場合のデメリット
- 金利が安すぎてイデコの手数料を賄えない
- 円安・インフレに弱い
- 途中解約した場合の元本は保証されない
金利が安すぎてイデコの手数料を賄えない
先程説明したように、大手銀行の定期預金金利は0.01%程度です。
イデコでは手数料が最安のネット証券でも、毎月171円の運用手数料を払う必要があるわけです。
さらに口座開設で手数料がかかったりなど、なにかと手数料がかかります。
結論から言うと、元本保証型商品ではイデコの手数料を賄うことができずマイナスになります。
イデコの運用益が非課税になるメリットを活かせず、毎月積み立てしても手数料でマイナスになっていきます。
これではイデコに積み立てしている意味がありません。
イデコの最大のメリットである「運用益が非課税」を活かせるように、イデコでは投資信託へ積み立てしていきましょう。
ココがポイント
- イデコは何かと手数料がかさむ
- 元本保証型では、手数料分のリターンが望めない
円安・インフレに弱い
元本保証型商品は円安やインフレが起こった場合の、リスクに弱いです。
円安とは1ドル=110円から1ドル=120円のように、日本円の価値が相対的に下がっている場合を指します。
日本だけで考えると気が付きにくいですが、国内資産だけで考えていると、相対的に価値が下がることになります。
これは元本保証型だけでなく、国内資産に対しても言えることです。
さらにインフレとは物価が上がることを指し、少しずつでも物価が上がって、例えば10年後に牛丼一杯250円→800円になっているような状況を指します。
元本保証型でずっと変わらない資産へ投資していると、相対的に価値が下がってしまいます。
もし株式へ投資する投資信託へ投資していれば、物価上昇に伴ってお財布のお金も増えていくことができます。
元本保証型に投資するということは、物価上昇に置いていかれてしまうということです。
ココがポイント
- 現状維持は、相対的にマイナス
- 投資信託に積み立てしていれば、世界的な物価上昇で価値が増えていく
途中解約した場合の元本は保証されない
元本保証型商品の定期預金では、満期時の元本は保証されますが、途中で解約した場合や一部解約した場合の元本は保証されていません。
イデコでは毎月手数料を払う必要がありますので、資産のすべてを元本保証型商品に積み立てしていると、毎月一部解約で手数料を支払うことになります。
つまり毎月途中解約しているようなものなので、イデコで元本保証型商品へ積み立てしても、実質元本保証はされないということです。
これでは元本保証型商品に積み立てする意味がないですね。
ココがポイント
- 元本保証型ではお金は増えていかない
- マイナスになる可能性が高い
【裏ワザ】iDeCo(イデコ)で元本保証型の使いみちは?利益確定時に鞍替えする
イデコでは60歳になるまで、運用をやめることができないというデメリットがあります。
では元本保証型は本当に不要か?
結論から言うと、利益確定するために鞍替えする時に使います。
イデコではやめて出金はできないので、一時的に元本保証型に鞍替えして、その利益を確保します。
また一時的に下がって、また上がりそうな時に投資信託に鞍替えすれば、また資産運用で利益を伸ばしていけばいいわけです。
最初から元本保証型で運用していくとマイナスになる可能性が高いですが、途中で一時的に元本保証を使うならOKです。
元本保証型もうまく使うことで、イデコの利益確保ができるわけです。
最初の10年くらいはこのワザを使う必要はないですが、50歳くらいからコツコツと鞍替えして、利益確保に使うといいですよ。
ココがポイント
- イデコでは元本保証型商品をうまく活用することで、利益確定ができる
- 定期的に運用商品を入れ替える機能はないので、手動で変更する必要がある
最初の10年間の暴落は無視できる
投資信託を運用している最中は、ぶっちゃけよくマイナスになります。
しかし運用中にマイナスになっても売却しない限りは、マイナスが確定されません。
そのうち元に戻ってプラスになります。
特に最初の10年は元本も少なくて思うように利益は伸びないので、マイナスも多いです。
むしろ暴落した時は安く買えるチャンスと捉えてください。
最終的に売却する時にマイナスでなければ、なんの問題もありません。
ここでいう出口戦略は、10〜20年運用した後の売却する時の話しです。
運用途中にマイナスになっても、淡々と積み立てしてください。
ココがポイント
- 出口戦略は10年以上運用したあとに考える
- 運用期間中にマイナスになっても、構わず淡々と積み立てる
米国株が最高値を更新したら、投資信託→元本保証型に移すサイン
イデコの利益確定のサインとしては、米国株のナスダック・S&P500が過去最高値を更新したら、利益確定してOKです。
米国株は開始以来ずっと上昇を続けていることで有名で、数年おきに過去最高値を更新しています。
イデコの最初の数年は必要ありませんが、出口付近では米国株の状況を目処にしてください。
投資先が米国でなかったとしても、世界市場のほとんどは米国市場の影響を受けていますので、米国株を目安にしてください。
イデコの出口付近では、株式市場の情報収集もしてみてください。
ココがポイント
- 米国株が最高値を更新したら、利益確定のサイン
- イデコの出口10年付近では、株式市場の情報収集もしておく
企業年金がある会社を退職したら?個人型のiDeCo(イデコ)に移すなら元本保証に入れる
企業型確定拠出年金がある会社を退職したら、企業型の資金はイデコに移管することになります。
しかしイデコに移管すると、一気に資金が移管されるというデメリットがあります。
株高の時に移管されると、高値つかみしてしまう可能性もあるわけです。
移管時に一括で移管されると不安という人は、「元本保証型」を有効活用してください。
移管時は高値のときでも一括で移管されるリスクを抑えるため、元本保証型に移管をオススメします。
値下がりして買い時になったと思ったら、リバランスして元本保証型→株式の銘柄に変更してください。
ココがポイント
- 通常は、元本保証型はオススメできない
- 買い時を見極めて、元本保証型→株式の銘柄に移管する
米国株暴落のニュースが出たら、元本保証型→投資信託に戻すサイン
投資信託で運用しているものを元本保証型で利益確定するサインは、米国株の最高値更新のニュースでしたね。
元本保証型→投資信託に移して運用を始めるサインは、今度は米国株の暴落のニュースです。
一気に暴落したらまた株価はいつか戻りますから、「下がった時に買う」を意識してください。
こうすることでまた運用を始めて、今度は10年くらいの運用を続けてください。
10年後にはもっと高値に伸びているはずですよ。
企業年金から元本保証に移したら、あとはコツコツと投資信託に移管してください。
イデコは自ずと長期運用になりますから、焦らずじっくりと運用してくださいね。
ココがポイント
- 米国株暴落のニュースで、元本保障型→投資信託に鞍替え
- 焦らずじっくりと運用する
それでも投資信託は怖い?どうしてもリスクを抑えたいなら債券に投資しよう
イデコに積み立てするなら、元本保証型商品は相対的にマイナスになるということがわかったと思います。
しかし資産運用は始めてで怖い!という人もいるでしょう。
どうしてもリスクを抑えて運用したい人には、債券の方がまだマシです。
特に国内の債券であれば、値動きはマイルドです。
利回りは低いですが株式よりはリスクが低いので、資産運用が始めての人も安心。
債券は資産を減らさない目的に選ばれることが多いので、元本保証という意味合いにも合致しています。
元本保証を選ぶよりは、国内・海外の債券に積み立てした方が利益もある程度は望めます。
ココがポイント
- 債券は、資産を減らさない目的に選ばれる
- 債券でも、数%の利回りは望める
元本保証よりは国内・海外債券に投資する
銘柄 | eMAXIS Slim 先進国債券インデックス |
投資先 | 国内外債券 |
買付手数料 | 無料 |
信託財産留保額 | 無料 |
信託報酬 | 0.1512%/年 |
買える証券口座 | マネックス証券 iDeCo 、 SBI証券 iDeCo |
それでは債券に積み立てしている投資信託を紹介しましょう。
債券は値動きがマイルドになるので、先進国株式などのリスクが高い資産に投資している人が、リスクヘッジに数10%は債券に投資していることもあります。
債券でも手数料最安のeMAXIS Slim シリーズから選び、「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」に積み立てしてみてください。
債券でも、先進国の債券に投資しておけば、1〜3%程度の利回りは得られます。
外国の債券なのでリスクもありますが、元本保証型よりは手数料分は稼いでくれます。
ココがポイント
- 国内債券は利回りが低すぎて、選ぶ必要はない
- 先進国債券でも、1〜3%の利回りは望める
もう少しリスクを許容できるならバランス型
銘柄 | eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) |
投資先 | グローバル(日本を含む) |
買付手数料 | 無料 |
信託財産留保額 | 無料 |
信託報酬 | 0.1512%/年 |
買える証券口座 | マネックス証券 iDeCo 、 SBI証券 iDeCo |
債券は値動きがマイルドですので、積極的にリターンを狙うには不向きな資産クラスです。
債券よりはもう少しリスクを許容できる人は、バランス型なら株式・債券などすべての資産に均等に投資してくれます。
株式1本は怖い!という人は割と多いので、バランス型は昔から投資信託の定番で、人気も高いファンドです。
これ1本で均等に投資してくれるので、手間のかかるポートフォリオやリバランスなどの手間も不要なのは、初心者にとっては嬉しいですね。
すべての資産の平均を取れるので値動きは緩やかですが、元本保証型や債券よりは高い利回りで運用ができます。
イデコは資産運用初心者でも始めていて、バランス型は初心者の人に人気の高い銘柄です。
資産運用に慣れていない人は元本保証型商品ではなく、バランス型1本なら運用してみようかな?という人も多いですね。
ココがポイント
- 元本保証型商品よりは、債券の投資信託
- もう少しリスクを許容できるなら、バランス型ファンドが安定している
iDeCo(イデコ)のおすすめ金融機関はマネックス証券!eMAXIS Slimシリーズで運用しよう
おすすめ度:
公式サイト:
企業型確定拠出年金の場合は、企業により金融機関を自由に選べない場合が多いですが、iDeCo(イデコ)の場合は自由に選ぶことができます。
例えば投資したい銘柄がある銀行を選ぶなど、自身で自由に選ぶことが可能になっています。
iDeCo(イデコ)もつみたてNISA同様に長期運用になりますので、低コストな銘柄に積み立てておくようにしましょう。
低コストなインデックスファンドで有名なeMAXIS Slimシリーズの取扱いがあるかどうかが、1つの目安となるでしょう。
iDeCo(イデコ)を始めるなら、現状はマネックス証券が最もお得です。
私もマネックス証券で、eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)1本に積み立てしています。
ココがポイント
- マネックス証券ならeMAXIS Slim シリーズの取り扱いもあって、お得に運用できる
- eMAXIS Slimシリーズがあるのは、マネックス証券とSBI証券のみ
マネックス証券は、日本で始めてeMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)をイデコ口座で取り扱いを開始
【2020年1月追記】マネックス証券は、日本で始めてeMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)をイデコ口座で取り扱いを開始しました。
つみたてNISAでもおすすめしていますが、eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)はこれ1本で世界中の株式に投資できるので、つみたてNISAでもほとんどの人が積み立てしています。
私も、eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)に積み立て変更しました。
これからイデコの運用を始める人は、このオールカントリー1本なら手間もなくてカンタンですよ。
▼1本で世界中の株式に分散投資してくれる、全世界株式のポートフォリオ
引用元:eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)
イデコを始めるなら、手数料最安のインデックスファンドのeMAXIS Slimシリーズの取り扱いが豊富なマネックス証券が、現状は1番お得ですよ。
手間をかけたくない人ほど、マネックス証券で運用してください。
まとめ:iDeCo(イデコ)で元本保証型ってどうなの?上手な使い方と投資信託に積み立てした場合と比較
イデコの元本保証型商品と投資信託の比較はいかがだったでしょうか。
まとめ | |
元本保証型のデメリットは? | 金利が安すぎてイデコの手数料を賄えない 円安・インフレに弱い 途中解約した場合の元本は保証されない |
マイナスが怖い人は? | 元本保証型商品よりは、利益を狙って投資信託を選ぶべき |
元本保証型の使い方は? | 調子がいい時に鞍替えして、利益確定に使う |
イデコの元本保証型商品では、利回りが低すぎてマイナスになります。
イデコの手数料すらまかなえないので、最初から元本保障を選ぶのはやめましょう。
もし資産運用が怖いなら、最初は債券の方が安全に運用ができますよ。
こちらもつみたてNISA同様、投資未経験の人にも簡単にできますので、資産運用に不安があっても安心してください。
ぜひイデコを毎月少額で構いませんので、今のうちから始めておきましょう。
【イデコ】おすすめの金融機関まとめ記事
イデコについては、理解できましたか?
イデコは自分年金が作れる節税になる制度なので、年金2,000万円不足問題で気になっている人は、おすすめの金融機関でイデコを始めてみてください。
イデコについてのまとめ記事です。イデコについて、全体を理解しておきましょう。まとめ記事は、「この記事を読む」をタップしてください。